Vol.30
サングラスかけて58出しても心から拍手できない
なぜか、今もって、石川 遼の58を喜べない。スコアは確かに1日12アンダーである。けどボクは昔2人の12アンダーを見ている。ひとつは1988年高崎で行われた第一不動産カップ(パー72)。最終日の友利勝良の12アンダーである。
第一不動産の佐藤社長は杉並学院の経営者と聞く。当時、日本プロゴルフ協会は、公認料を出さない、との理由で公認しなかった。しかし大会は1992年まで続いた。日本プロゴルフ協会は売り手相場で強腰だった。主催者が金を包んで頭をペコペコ下げてお願いしたものである。
それが今ではどうだ。かつて第一不動の社長が経営する高校の石川 遼のお陰で、何とか首の皮が繋がっている。「日本の試合を捨ててアメリカへ行け」とひと言、号令をかけたら、その気になるだろう。
そうなったらJGTOはギブアップである。スポンサーは逃げる。1年毎の契約だから、いつだって手が切れる。
二人目の12アンダーは’03年の倉本昌弘。スコアは59(パー71)。58はこの二人の先輩を抜き、今年の最小スコアとして認定され、5月19日にギネス認定授与式が行われた。「58を57に、という気持ちはあります」と語っていたが、私にはひとつの理由から喜べない。それはサングラスをかけていたことである。
サングラスは「心を隠す」もので、ダーティである。18歳の少年なら、チンピラにしか思えない。ギャラリーも拍手していいものか戸惑っている。私も心から100%の拍手ではない。
それにひとつ忠告。もしも芝芽がよく見えるとか、プレーの援助になると判断されたら、ゴルフルール「14の3」に抵触する恐れがある。
サングラスの場合は「病状を緩和するため」「正当な医療的根拠がある」場合は例外とされている。
例えば白内障になってチラチラしていけない人がサングラスをかける事は許される。近視や遠視のメガネもそのひとつ。
しかし18歳や20代の若者男女に白内障の人がいるとは思えない。「ゴルフルールの14条の3は、そのことを指摘している。もしも同伴者やR&Aが「イハン」と言ったら、競技失格となる。
印象の悪いもの、疑わしい行為は直ぐにやめることだ。石川 遼君のためでなく、日本のゴルフ界のために、女子プロもしかり、直ぐに取りやめるべきだ。ルールすれすれの所で58を出されても、ちっとも嬉しくない。